スマホ分光器とハイパー・スペクトル・カメラ

 所謂デジカメに使用されているカメラをRGBカメラといいます。撮像素子を用いて、可視光域のRed、Green、Blue(3バンド)の光を電気信号に変換し3波長のデータを得ます(実際にはsRGBに準拠したデータが生成されています)。デジカメは色の三原色〔赤(R)、緑(G)、青(B)〕を組み合わせることでフルカラーを表現し、写真データとしています。

 分光器、マルチ・スペクトル・カメラ、ハイパー・スペクトル・カメラは、いずれも光を波長ごとに分光しイメージングする「分光機」であるという点は同じですですが、スポットの測定(分光器)か、スペクトルのバンド数が粗い(マルチ・スペクトル・カメラ)か、バンド数が細かい(ハイパー・スペクトル・カメラ)かといった点が異なります。

 分光器は、入射光(1次元)を多数のバンドに分けた波長データを取得します。

 マルチ・スペクトル・カメラ、ハイパー・スペクトル・カメラは「分光カメラ」であり、x, y方向の2次元の平面上に、波長データを取得します。

 マルチ・スペクトル・カメラとハイパー・スペクトル・カメラの違いは「バンドの細かさ」です。マルチ・スペクトル・カメラが10バンド程度であるのに対し、ハイパー・スペクトル・カメラは数万~数十万バンドの波長情報を取得できます。

 RGBカメラでも人間の視覚情報に近い2次元のイメージが得られますが、リモートセンシングによって農地を上空から撮影し、生産物の違いを見分けるなどの場合は、生産物それぞれのスペクトルパターンの特徴を割り出さなければならないため、ハイパー・スペクトル・イメージング(分光器 や ハイパー・スペクトル・カメラ)を用いる必要があります。

 ポーラスター・スペースのスペクトル・キャッチャーは、スマホと分光器を一体化させることで、多数のバンド情報の計測と同時にスマホからの情報(時刻情報、位置情報、入射・反射光の角度方位等)を取得し、スマホの通信機能を使って自動でサーバーに記録するため、農業等の自動化・最適化に非常に便利な商品と評価されています。